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人形師 飯田美千香(百鬼ゆめひな)

自ら“ひとかた”(等身大人形)を創り、人への思いを込めて遣う。独演でありながら複数のひとかたが情緒的に舞い踊っているかのように見える摩訶不思議な独特の舞台表現は 岡本芳一(百鬼どんどろ)により創作され、唯一の継承者となる。単独公演の他に能などの古典芸能、邦楽、ジャズとのコラボレーション、映画、TV等に出演。主な活動では2013 国際交流基金NYの招聘によるアメリカ公演、2014 石清水八幡宮(京都)にて奉納演舞など。深く人の心に棲む様々な思い―祈りや願いを創作の源にしている。


写真/青二才晃

 


                                                                                           

    







鹿児島出身。97年 百鬼どんどろに入団、
岡本芳一に師事。等身大人形の製作を学びながら、ヨーロッパを中心とした数多くの海外公演に団員として随時同行し様々な国の舞台創作表現に触れる。98年 初舞台、01年独自のユニット〈夢人形ひいな〉を立ち上げ自作の人形や面で  処女作『雛がたり』発表。地元の能舞台でのレギュラー上演開始。06年 どんどろから独立。人形製作・操演以外に作劇・演出を担当。09年、能の「隅田川」をベースにした演目『笹法子』を発表し、ドイツのフェスで好評を博す。2010年 師匠、岡本芳一の没後、屋号を「百鬼ゆめひな」と改め拠点を東京から信州伊那谷に戻す。11年 『うつ神楽』、2012年『曼珠沙華』発表、2013年 2月には初の米国公演、3月トルコ公演、同年『花残月』、『化身』 ユニット業(ごう)で『六花』『狢穴の話』発表。14年11月には石清水八幡宮(京都)御本殿にて奉納上演を務める。この他国内各地で公演し、TV・映画に出演するなど活躍の場を広げている。

〈主な作品〉                                    
98年「緋色の海の幻」初舞台                   
99年「子供三番叟」初のソロ舞台                  
01年「雛がたり」発表                            
03年「猫姫くぐつ舞」発表                        
05年「化性」発表                                
08年「笹法子」発表                               
10年「中有の闇のものがたり」追悼演目            
11年「障遣願舞・うつ神楽」発表                  
12年「曼珠沙華」発表   
13年「花残月」「六花」発表
    「化身」(リメイク)発表                        
14年 「夢雛神楽“風”」発表
 

 〈主な上演場所〉
いいだ人形劇フェスタ(長野)
人形演劇祭“inochi”(東京)
いなさ人形劇まつり(静岡)
芭蕉誕生360年祭(岐阜)
石清水八幡宮(京都)
お宿「吉水」(京都円山公園)
新薬師寺(奈良)
高津宮(大阪)
大須大道町人まつり(名古屋)
オハヨーJAPN(ドイツ)
公州一人劇祭(韓国)
アジアソサエティ・ニューヨーク(アメリカ)
国際人形劇デイズ(トルコ)
 
 
 〈映画〉
瀬々敬久監督作品『ヘヴンズ ストーリー』

渡邊世紀監督作品『人形のいる風景
~ドキュメント・オブ・百鬼どんどろ~(追悼特別版)』
 
 TV
TBS『風の言葉』

CEKエコーシティ駒ヶ岳『我が道を行く』

 
〈新聞・雑誌〉
信州を愛する大人の情報誌『KURA』
2013年11、12月「うつ神楽」号連載
『清流』
2014年3月号/第2特集「神楽」
 

※新聞掲載記事多数、只今整理中